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GitHub Copilotはオンプレで使える?GHES 3.22のCopilot CLI閉域構成と契約・データの扱い

GitHub Copilotはオンプレで使える?GHES 3.22のCopilot CLI閉域構成と契約・データの扱い

ソースコードを社外に出せない会社がGitHub Copilotを検討すると、最初に「自社サーバーで動くのか」という問いにぶつかります。2026年11月時点の答えは「Copilot CLIに限り、GitHub Enterprise Server(GHES)3.22以降で閉域運用できる」です。2026年9月8日に一般提供が始まったGHES 3.22で、管理者がGHESにモデルプロバイダーを設定し、利用者がGHESの認証情報でCopilot CLIを使う構成が技術プレビューとして入りました。Copilot Chatやクラウドエージェントは今もGHESには組み込まれておらず、GitHub.comかGHE.com側の機能です。どこまで社内に閉じられるのかを、公式ドキュメントの記載で切り分けます。

まとめ

  • GHES 3.22以降なら、Copilot CLIをGHESにつないで閉域で使えます。公式は「without connecting to GitHub’s cloud platforms or requiring a Copilot license」と書いており、Copilotの契約も不要です。ただし技術プレビューです。
  • Copilot Chat・クラウドエージェント・コードレビューなどはGHESに組み込まれていません。GHESのユーザーがCopilotのライセンスを使うには、クラウド側の企業アカウントで割り当てます。
  • GHESが無くても、Copilot CLIの個人BYOKでOllamaやvLLMなど社内のモデルにつなぎ、COPILOT_OFFLINE=trueでGitHubへの通信を止められます。完全な分離になるのはモデルも同じ閉域にあるときだけです。
  • Enterprise管理画面で追加するカスタムモデルはGitHubのCopilot API経由で動くため、ライセンスとインターネット接続が要り、閉域にはなりません。
  • データレジデンシー付きGitHub Enterprise Cloudの日本リージョンはリポジトリのデータが対象で、Copilotの推論を地域内に留められるのは米国とEUだけです。

GHES環境でGitHub Copilotを使う経路と契約の違い

GHESのAbout GitHub Copilot on GitHub Enterprise Serverは、CopilotがGitHub.comとGHE.comで提供される製品で、ライセンスの割り当ても管理機能もそちらで行うと説明しています。Copilot Chatのような機能も「not into GitHub Enterprise Server」と明記されています。そのうえで、GHES中心の企業が取れる経路を2つ示しています。ここにGHESを使わない2経路を加えると、選択肢は次の4つです。

経路 Copilot契約 GitHubクラウドへの通信 使える範囲
GHES 3.22+Copilot CLI 不要 なし CLIのみ(技術プレビュー)
クラウド側でライセンス割り当て 必要 あり ローカルのクライアントが対応する機能
Copilot CLIの個人BYOK+オフライン 不要 なし CLIのみ
セルフホスト型の別製品 不要 なし 製品による

2つ目の経路は、GHESのライセンスにGitHub.comかGHE.comの企業アカウントが付いてくる点を使います。クラウド側でCopilotのライセンスとポリシーを設定し、開発者はクラウドのアカウントで認証してCopilot CLIなどのローカルのクライアントを使います。Copilotが読むのは手元にチェックアウトしたコードで、GHES上のIssueやプルリクエストを操作させたいときはローカルのGitHub MCPサーバーをGHESに向けます。GitHub Connectでライセンス同期を有効にすれば、クラウドとGHESの両方にアカウントがあってもGitHub Enterpriseのライセンスは1人1つの消費で済みます。推論はGitHub側で走るので、プロンプトとコードの断片は社外に出ます。

GHESそのものの要件・料金・サポート期限はGitHub Enterprise Serverとは?オンプレGitHubの要件・料金・サポート期限とCloudとの違いにまとめています。

GHES 3.22でCopilot CLIを閉域運用する設定

Set up GitHub Copilot CLI for GitHub Enterprise Serverによると、作業は管理者の1回きりの設定と、利用者ごとの環境変数の2段です。GHES 3.21以前の同じページは「upgrade your instance to version 3.22 or later」と案内しており、3.21以前のままでは使えません。3.22のリリースノートにも、この機能は「technical preview and subject to change」と書かれています。

管理者によるghe-configでのモデルプロバイダー登録

前提は、GHESへの管理用SSHアクセスと、対応するLLMプロバイダーのAPIキーです。プロバイダーの種別は openai・azure・anthropic の3つで、openai にはOllama・vLLM・Foundry Localなど、OpenAI Chat Completions API互換のエンドポイントが含まれます。必須項目は有効化・接続先URL・APIキー・モデルID・プロバイダー種別の5つです。

ghe-config app.copilot-proxy.enabled true
ghe-config app.copilot-proxy.endpoint-url 'http://llm.internal.example:8000/v1'
ghe-config secrets.copilot-proxy.endpoint-key 'YOUR-API-KEY'
ghe-config app.copilot-proxy.provider-model-id 'YOUR-MODEL-ID'
ghe-config app.copilot-proxy.provider-type openai
ghe-config app.copilot-proxy.upstream-timeout 300
ghe-config-apply

公式の例は接続先に https://api.openai.com/v1 を使っています。この場合、推論はOpenAIに送られ、閉域にはなりません。社外に出したくないなら、上の例のように社内のvLLMなどを指してください。任意項目には、Responses APIを使う provider-wire-api、上流に送るモデル名を差し替える provider-wire-model、起動時の疎通確認を止める enable-upstream-probe があります。

利用者向けCopilot CLIのGHES接続設定

クライアント側にはCopilot CLIとGitHub CLI(gh)を入れ、必須の環境変数を3つ設定します。公式は、トークンをファイルから写さず gh auth token で毎回取り出す方法を推奨しています。

gh auth login --hostname ghes.example.co.jp
export COPILOT_PROVIDER_GHES_HOST=ghes.example.co.jp
export COPILOT_PROVIDER_GHES_TOKEN="$(gh auth token --hostname ghes.example.co.jp)"
export COPILOT_OFFLINE=true
copilot

COPILOT_OFFLINE は省略できません。公式は、GHESのプロバイダーが有効になるのはオフラインモードのときだけだとしています。CIなどの自動実行では、GH_ENTERPRISE_TOKEN(または GITHUB_ENTERPRISE_TOKEN)と GH_HOST を設定します。gh auth login の認証情報と環境変数が同じホストに両方あるときは、環境変数が優先されます。

GHES構成で使えない機能

公式の対応表では、GitHubのクラウドに依存する機能はGHESのオフライン構成で使えません。

機能 GitHub.com/GHEC GHES 3.22
コード生成・デバッグ 可 可
シェルコマンド・ファイル操作 可 可
ghによるIssue・PR操作 可 可(GHESでgh認証が必要)
GitHub MCPサーバーのツール 可 不可
Web検索・Web取得 可 不可
GitHubホストのモデル選択 可 不可
テレメトリ・利用状況レポート 可 不可
自動更新 可 不可

運用で効いてくるのは最後の2行です。利用状況はGitHubの管理画面に出ないので、誰がどれだけ使ったかはプロバイダー側のログで取ります。自動更新も止まるので、CLIの版は社内の配布手順で揃えます。Copilot CLIは数日おきにリリースされるため、検証済みの版を固定して配る運用が現実的です。CLIの機能と安全設定はGitHub Copilot CLIのAutopilotとは|使い方・止まる条件・安全設定と料金【2026年10月】で扱っています。

GHESなしでCopilot CLIをローカルモデルにつなぐ方法

GHESを持っていなくても、Copilot CLIは利用者自身の設定でモデルプロバイダーを足せます(BYOK)。Bring your own key for GitHub Copilotは「BYOK allows you to use models without a Copilot subscription.」と書いており、この形ならCopilotの契約がなくても動きます。利用者が自分で設定するBYOKでは、リクエストはGitHubのCopilot APIを通らず、クライアントから指定したプロバイダーへ直接送られます。

Ollamaの自動検出とproviders.jsonでの登録

Adding LLM models to GitHub Copilot CLIによると、手元でOllamaが動いていれば、CLIは http://127.0.0.1:11434 を確認してモデルを見つけ、/model の「Local and self-hosted」に表示します。別のマシンで動くOllamaや社内のvLLMは自動検出の対象外なので、設定ディレクトリ(通常は ~/.copilot)の providers.json に書きます。

{
  "providers": [
    {
      "name": "internal-vllm",
      "type": "openai",
      "baseUrl": "http://llm.internal.example:8000/v1"
    }
  ],
  "models": [
    {
      "id": "YOUR-MODEL-NAME",
      "provider": "internal-vllm",
      "maxPromptTokens": 65536
    }
  ]
}

YOUR-MODEL-NAME はプロバイダー側のモデル名に置き換えます。保存したらCLIを再起動し、copilot --model internal-vllm/YOUR-MODEL-NAME で起動するか、セッション中に /model で切り替えます。

モデルはツール呼び出し(function calling)とストリーミングへの対応が必須です。未知のモデルにはCLIが12万8,000プロンプトトークンの上限を仮定することがあるため、小さなローカルモデルでは maxPromptTokens を実際の上限に合わせます。APIキーを書く場合は平文で保存される点に注意が要ります。$MY_API_KEY のような値は環境変数として展開されず、文字列のまま扱われます。providers.json に定義があると環境変数の設定は効かないので、両方を書いて片方が無視される事故にも気をつけてください。

Windowsでは、MAI Code 1.1 Flashをモデル選択画面から直接入れて手元で動かせます(公開プレビュー・--experimental が必要)。条件はNVIDIA製GPU、空きメモリ96GB以上、空きストレージ60GB以上、llama.cpp v0.7.0以降(ビルドb11669以降)の導入と LLAMACPP_SERVER_PATH の設定です。ローカルLLMそのものの導入例はローカルLLMの活用事例|個人・業務の使い方と国内導入例、Ollamaでの始め方が参考になります。

オフラインモードで止まる通信と止まらない通信

COPILOT_OFFLINE=true にすると、GitHubへの認証は行われず、テレメトリも止まり、CLIは設定したBYOKプロバイダーにだけ通信します。公式は「Offline mode is only fully air-gapped if your BYOK provider is local or otherwise within the same isolated environment」と条件を付けています。接続先が社外のAPIなら、プロンプトとコードの文脈はそのプロバイダーに届きます。オフラインモードは通信先を消す設定ではなく、GitHubへの通信を断つ設定です。

GitHub認証をしない構成では、クラウドエージェントに任せる /delegate、GitHub MCPサーバー、GitHubのコード検索も使えません。社内のGitで完結する作業(コードの読解・修正・テスト実行)に向いた構成と考えてください。

組織管理のカスタムモデルが閉域にならない理由

BYOKには、Enterpriseのオーナーが管理画面でAPIキーを登録して組織に配る形もあります(公開プレビュー)。対応先はAnthropic・AWS Bedrock・Google AI Studio・Microsoft Foundry・OpenAI・OpenAI互換・xAIです。名前は同じBYOKでも、こちらは利用者がGitHubのCopilot APIを経由してモデルを呼びます。公式は「Users must have a Copilot license and internet access to use the custom models.」と書いており、閉域の手段にはなりません。統制や支払いを既存のクラウド契約に寄せたいときの機能です。

データレジデンシー付きGHECで国内に残るデータの範囲

クラウドを使いつつデータの保管場所を決める選択肢が、GitHub Enterprise Cloud with data residencyです。日本リージョンは2025年12月18日に一般提供が始まりましたが、GitHubの告知が対象としているのは「code and repository data」です。

Copilotの推論は別の仕組みです。GitHub Copilot with data residencyの対応地域は2026年11月2日時点でもUnited StatesとEuropean Unionの2つだけです。有効にすると「Your code, prompts, and Copilot responses never leave your region during inference processing.」となり、使えるモデルも地域内で認証されたものに絞られます。2026年4月13日のchangelogは日本とオーストラリアを「on the roadmap for later in 2026」としていました。現行のドキュメントでは、この強制を有効にしたリクエストはAIクレジットの消費が10%増えます(通常100クレジットの処理が110クレジット)。

リポジトリを日本リージョンに置いても、Copilotに送るプロンプトと応答が国内で処理されることは保証されません。契約で「推論も国内」が求められているなら、今のCopilotでは満たせないと判断し、GHES 3.22のCLI構成か個人BYOKで社内モデルにつなぐ方向を検討してください。

プロキシ・ファイアウォールで許可するドメイン

閉域網からプロキシ経由でクラウドのCopilotを使うなら、allowlistリファレンスの接続先を許可します。主なエントリは次のとおりです。

用途 URL
認証 https://github.com/login/*
ユーザー管理 https://api.github.com/user
ユーザー管理 https://api.github.com/copilot_internal/*
提案のAPI https://copilot-proxy.githubusercontent.com
提案のAPI https://origin-tracker.githubusercontent.com
Businessプラン https://*.business.githubcopilot.com
Enterprise・Copilot access https://*.enterprise.githubcopilot.com
テレメトリ https://copilot-telemetry.githubusercontent.com/telemetry

プラン別のサブドメインは、許可する側だけでなく遮断する側にも使えます。*.individual.githubcopilot.com を許可せず *.business.githubcopilot.com だけを許可すれば、社内ネットワークから個人プランのCopilotを使わせない構成になります(公式の呼び名はsubscription-based network routing)。この場合、全プラン共通の *.githubcopilot.com は許可リストに入れません。データレジデンシー付きGHECでは *.SUBDOMAIN.ghe.com と SUBDOMAIN.ghe.com が中心になり、公開コードとの照合を使うなら origin-tracker.githubusercontent.com も足します。

プランごとのコードとプロンプトの取り扱い

個人プランでの学習利用(2026年4月24日以降)

GitHubのドキュメントによると、2026年4月24日以降、Copilot Free・Pro・Pro+・Maxでは、入力・出力・コード断片と周辺の文脈がAIモデルの学習と改善に使われることがあります。個人設定の「Allow GitHub to use my data for AI model training」をDisabledにすれば外れますが、利用者本人の操作に依存します。業務コードの学習利用を認めない会社なら、設定を周知するより、個人契約で業務リポジトリを触る運用をやめるのが先です。

BusinessとEnterpriseでの学習利用の除外

組織向けプランは「GitHub does not use Copilot Business or Copilot Enterprise customer data to train AI models.」と明記され、Data Protection Agreementで顧客の許可なく学習に使うことが禁じられています。Business・Enterpriseのライセンスで入っているアカウントには、学習利用の設定項目そのものが表示されません。監査部門に説明するときは、契約プラン名とこの一文に加え、プロンプトの送信先と推論を処理する地域を合わせて示すと論点が揃います。

公開コード一致の照合範囲

ライセンス面のリスクには、公開コードと一致する提案を扱う設定で対処します。インライン提案の場合、候補とその前後約150文字の周辺コードをGitHub上の公開コードの索引と照合します。公式の説明では、この索引にはプライベートリポジトリとGitHub外のコードが含まれず、更新も定期的なので最近追加されたコードは漏れることがあります。一致しなかった提案がライセンス上安全だという保証にはなりません。

コンテンツ除外が効く機能と効かない機能

特定のファイルをCopilotに読ませたくないときはコンテンツ除外を使います。設定できるのはBusinessとEnterpriseです。2026年11月時点の対応表では、Copilot CLIとGitHub Copilot appのチャットが対応側に入っています。Copilot CLIの解説ページも、BusinessとEnterpriseの利用者ならEnterprise・Organization・リポジトリの各階層で設定した除外を守り、除外したファイルは文脈に使わないとしています。ただし除外の設定は、クライアントがリポジトリのURLをGitHubのサーバーへ送って受け取る仕組みです。GitHubと通信しないGHES 3.22の閉域構成やBYOKのオフライン構成では、除外が効く前提で設計しないほうが安全です。

効かない範囲は3つあります。1つ目は「Content exclusion is currently not supported in Edit and Agent modes of Copilot Chat in Visual Studio Code and other editors.」で、VS Code以外のエディタも同じです。2つ目はシンボリックリンクとリモートファイルシステム上のリポジトリです。3つ目として、公式は除外を「a guardrail for the tools that GitHub controls」と位置づけ、第三者のMCPサーバーが守るとは限らないとしています。GitHub Copilotエージェントモードの使い方|Ask・Plan・Agentの違いとクラウド統合・料金【2026年11月】で扱うAgentモードを解禁するなら、除外リストを統制の手段に数えないでください。鍵や個人情報を含むファイルは、リポジトリの分離とシークレット管理の側で守るのが確実です。

料金:シート料金とAIクレジットの消費条件

2026年11月時点のPlans for GitHub Copilotでは、課金はシート料金とGitHub AI Creditsの組み合わせです。全プランにCopilot CLIとCopilot appが含まれます。

プラン 月額 月間AIクレジット
Copilot Free 無料 数値は非公開
Copilot Pro 10ドル 1,500
Copilot Pro+ 39ドル 7,000
Copilot Max 100ドル 20,000
Copilot Business 1シート19ドル 1人1,900
Copilot Enterprise 1シート39ドル 1人3,900
Copilot access GHECライセンス保有者0ドル/単体10ドル 同梱なし

BusinessとEnterpriseのクレジットは組織の共有枠に積まれ、超過分は1クレジット0.01ドルです。2026年に加わったCopilot accessは、Enterpriseと同じ機能とモデルを使えるかわりに、最初の利用から従量で課金されます。提供条件は、GitHubかMicrosoftの担当営業がいる企業向けに2026年10月28日から始まった段階で、自分で契約を管理している企業には2026年11月2日時点で提供されていません。1つのEnterpriseでCopilot accessとBusiness・Enterpriseのシートは併用できません。対象になるGHECの会社では、利用頻度が低い人の多い組織ほどCopilot accessのほうが安くなる可能性があります。BusinessとEnterpriseでは、インライン提案と次の編集候補は無制限で、クレジットを消費しません。Copilot Freeは補完が月2,000回までです。

閉域の観点でいうと、GHES 3.22のCLI構成と個人BYOKはGitHubのクレジットを使いません。費用は社内モデルを動かすGPUと運用の人件費に置き換わります。社内LLMの選定から構築まで外部の手を借りる場合は、生成AI導入支援のような支援サービスも選択肢です。

Secret Scanningとプッシュ保護の契約先(GitHub Secret Protection)

「github copilot secret scanning」で調べると混同されがちですが、Secret Scanningとプッシュ保護はGitHub Secret Protectionの機能で、Copilotのシートとは別に契約します。価格は1アクティブコミッターあたり月19ドル、コード側のGitHub Code Securityは月30ドルです。GitHub.com上のpublicリポジトリでは、シークレットスキャンなど一部の機能が無償で使えます。GHESのリポジトリはこの無償枠の対象外です。AI ScanやエージェントによるAutofixは、publicリポジトリでもCode Security用のAIクレジットを消費します。

アクティブコミッターの数え方

課金のドキュメントは「A committer is considered active if one of their commits has been pushed to the repository within the last 90 days, regardless of when it was originally authored.」と定義しています。コミットの作成日ではなくpushされた日で数えるので、古いブランチをまとめて反映すると人数が増えることがあります。ただし数えられるのは、OrganizationやEnterpriseのメンバー・Enterprise Managed User・外部コラボレーター・招待中の人など、GitHub TeamかGitHub Enterpriseのライセンスを持つ人だけで、GitHub Appのボットも除かれます。シークレット検出をリポジトリ側で完結させたいなら、gitleaksとは?使い方・設定とBetterleaksへの移行判断【v8.30.1で実測】のようなOSSを併用する手もあります。

カスタムパターンの正規表現生成に必要な契約

独自のトークン形式を検出するカスタムパターンでは、正規表現をAIに生成させられます。公式ドキュメントは、この生成機能を使うのにGitHub Copilotの契約は要らないと明記しており、必要なのはSecret Protectionのライセンスです。候補は最大3つ出ます。誤検知の多いパターンを有効にするとアラートが埋もれるので、保存前のドライランは省かないでください。

生成コードの脆弱性と検出側の分担

閉域構成でも、生成されたコードはレビューと静的解析の対象です。責任ある利用のページは「While inline suggestions can generate syntactically correct code, it may not always be secure.」としています。検出と修正はcode scanningの役割で、修正提案の自動化はGitHub Copilot Autofixとは?対応言語・料金とエージェント型autofixのGA変更点【2026年10月】で扱っています。

Copilotの閉域導入を見送るべき条件

次に当てはまるなら、Copilotに例外運用を積み上げるより、構成そのものを変えたほうが早く片づきます。

  • IDEのチャットやインライン補完まで閉域で必要。GHESの閉域構成で公式が対象にしているのはCopilot CLIだけです。補完が主な要件なら、TabbyのようなセルフホストGitHub Copilot代替を選びます。TabbyはApache 2.0(ee/ 配下のみ別ライセンス)で、最新の安定版はv0.32.0(2026年1月25日)です。GitHub APIで2026年11月2日に確認したリポジトリの最終push日時は2026年6月30日だったので、更新の勢いも確かめてから選んでください。
  • 技術プレビューを本番で使えない社内規程がある。GHES 3.22のCopilot CLI連携は「subject to change」の扱いです。GAまでは検証環境での試行にとどめます。
  • 推論を日本国内に留める契約要件があるのに、クラウドのCopilotを使いたい。Copilotのデータレジデンシーは米国とEUだけです。
  • 各自が個人プランで業務コードを扱っている。2026年4月24日以降は学習利用の対象になるため、Business以上(対象企業ならCopilot access)への移行が前提です。

逆に、すでにGHECを使っていて、プロンプトとコード断片の社外送信について社内の承認が取れているなら、Businessで補完とチャットから始めるのが現実的です。アカウント管理は既存のGHECのまま使え、社内にモデル基盤を新しく用意する必要もありません。GHESに閉じている会社は、まず3.22へ上げ、社内のvLLMなどでCopilot CLIの閉域構成を検証環境で試すところから始めるとよいでしょう。GHESでActionsを動かしている場合、CLIを非対話で回すジョブの置き場にはGitHubセルフホストランナーとは?導入手順とhosted版の違い【2026年版】で解説しているセルフホストランナーが使えます。

よくある質問

GitHub Copilotはオンプレミス環境で使えますか?

Copilot CLIに限り使えます。GHES 3.22以降なら、管理者がGHESにモデルプロバイダーを設定し、利用者がGHESの認証情報でCopilot CLIを使う閉域構成が技術プレビューで提供されており、Copilotのライセンスも不要です。Copilot Chatやクラウドエージェントなどの機能はGHESに組み込まれておらず、GitHub.comとGHE.comで提供されています。

GitHub Copilotをオフラインで使う方法はありますか?

Copilot CLIで COPILOT_OFFLINE=true を設定し、ローカルや社内のモデルをBYOKで指定します。オフラインモードではGitHubへの認証もテレメトリも止まり、通信先は設定したプロバイダーだけになります。ただしプロバイダーが社外にあれば、プロンプトとコードはそこへ送られます。

GHESでCopilot Chatやコードレビューは使えますか?

使えません。公式はCopilot Chatなどの機能がGitHub.comとGHE.comに組み込まれており、GHESには組み込まれていないと書いています。GHESのユーザーがそれらを使うには、GHESのライセンスに付くクラウド側の企業アカウントでCopilotのライセンスを割り当て、クラウドのアカウントで認証します。

社内のコードがモデルの学習に使われることはありますか?

プランによります。BusinessとEnterpriseは学習に使わないと明記されています。Free・Pro・Pro+・Maxは2026年4月24日以降、入出力が学習に使われることがあり、外すには「Allow GitHub to use my data for AI model training」をDisabledにします。GHES 3.22のCLI構成や個人BYOKのオフライン構成なら、推論の通信先は自社が設定したプロバイダーだけです。

Secret Scanningを使うにはCopilotの契約が必要ですか?

不要です。Secret Scanningとプッシュ保護はGitHub Secret Protection(1アクティブコミッターあたり月19ドル、GitHub.com上のpublicリポジトリは無償)の機能です。カスタムパターンの正規表現をAIで生成する機能も、公式にCopilotの契約は不要と書かれています。

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